松竹梅は正月の門松・雛飾り、婚礼・出産といった、おめでたい席に使われる文様として有名ですが、その起源は宋時代(西暦960年~1279年)の中国の絵の手法、歳寒三友から、といわれています。
歳寒三友は松・竹・梅を絵の中に組み込む画法です。
中国では、松と竹は寒中にも葉を落とさず緑をたもち、寒さの中、さきがけて花開くことから「清廉潔白」などを意味するようになったといいます。
ただこの歳寒三友、平安時代に日本に到来すると、清廉潔白という内題が変わって「おめでたい」という意味へとかわって伝わりました。
さて、日本での松竹梅の認識といえば
松:常緑樹のひとつで、一年中、葉を落とさないことから長寿の象徴とされています。神の依りつく木とも。
竹:成長が早く、生命力もあり、子供の成長への願いが託されたことから転じたといわれています。
梅:花の代表として奈良時代からしばらく、この梅が主役。
というのが、日本でのイメージだとのことです。
松が最上位、という印象も強いのですが、じっさいのところ、これら三種に優劣はないとのことです。
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