結納について(1)

結納には、都道府県別に地域性があります。
両家どうしが親類となったことを祝い、贈り物を納めるのですが、その執り行いかたと、贈り物のタイプにも地域性があるので、紹介したいと思います。
ご両家が他県同士であれば、お互いのやりかたや風習なども前もって話し合っておくべきでしょう。

また、持ちよる物品は、男性と女性で違います。
男性側
•結納品9品目(関東の場合。関西地方などでは5品目が一般的です)
•金包包(きんぽうづつみ)……結納金を入れるための袋。
•目録(もくろく)……結納品の名前と数を記載したもの
•長熨斗(ながのし)……のしアワビ。長寿を意味します。
•寿留女(するめ)……スルメ。末永い幸福を願っての物。
•家内喜多留(やなぎだる)……酒樽。家庭円満を意味します。
•子生婦(こんぶ)……昆布。子孫の繁栄を意味します。
•友白髪(ともしらが)……白い麻糸です。白髪になるまで夫婦仲を結びつけるための物。
•末広(すえひろ)…白い扇子。その形から、末広がりの繁栄を願うものです。
•勝男武士(かつおぶし)……鰹節です。男性の力強さをあらわしたもの。

結納品目についてですが、9・7・5・3などの奇数(割り切れない数)が基本となります。
最近は「長熨斗、金宝包、目録」の3品で行なう時もあるようです。

•婚約記念品
•受書、家族書
•結納金

関東では、結納に9品目を用意します。関西では5品目が一般的です。婚約記念品を持ち寄ることもでき、婚約指輪や時計、ネックレスなどを渡します。

女性側
•結納返し(結納金の半額です)
•受書

以上が、用意する品々ですが、もっとも準備項目が多い関東の話でした。後日に、地域性による結納の違いを説明します。