帯:成人式コーディネート

image1

帯。前開きの着物がはだけないよう、結んで着物を固定するために存在するもので、もともとは、かなり実用的な意味合いが強かったものでした。

それが時代の進歩とともに、このような写真のように、これ自体に飾りの意味合いが強くなっていき、かつ、結び方にもバリエーションが生まれてきて、文庫結び・立て矢結び・お太鼓結びなども編み出されました。ほかにはふくら雀、オリジナル性の高い変わり結びなどもあります。

おもしろいことに、ふくら雀は、じっさいの野鳥:スズメが冬場において、羽毛の中に空気を取り込むことで、体温をたもつときの名前と同じで、このときのスズメはたいへん真ん丸でコロコロしています。それから名前をとったのが、このふくら雀むすびです。余談になりますが、そのほか、昆虫のタマムシからとったタマムシ模様とか、自然界から拝借した模様や結び方というのは、ほかにもあります。

当店では、帯のコーディネートにもこだわりを持っており、成人式でお越しになったさいには、かなりの時間を使って、ご納得いただけるまで、この帯のコーディネートも考えていきます。