結婚指輪の話:五月:エメラルドについて
しばしばエメラルドは綺麗な海の色に例えられますが、組成としては三月のアクアマリンの仲間になります。
ダイヤモンドをも超える価値を持つといわれる、アレキサンドライトも、このエメラルドの一種です。(アレキサンドライトは強い白灯で照らすと緑色に、夕日やロウソクの炎で赤紫色になる、不思議な石です。アレキサンドライトは日本では六月の誕生石ですので、詳細はそちらへ記述します。下はアレキサンドライト)
こちらの結婚指輪についてお話しします。
石言葉は幸福、幸運。
ほんらいは硬い石なのですが、細工は難しいため、シンプルなカットにされているのがほとんど。
結婚指輪に用いる際にも、付ける場所は考えられた方がいいでしょう。
このエメラルドが寵愛された時代は長く、かつてクレオパトラも、みずからが所有するエメラルド鉱山に、この名前を付けていたとされます。同時代の「皇帝の父」カエサルもまた、このふしぎな緑色の石を収集していたそうです。
緑は心を静めたり、落ち着けたりする色。これからはじまる結婚生活に、守護石エメラルドの加護を、指輪に取り込まれてもよろしいかもしれません。