仏前式について
日本的でのおもな婚礼のスタイルは、神前式、人前式、チャペル式がメジャーでしょうが、近年注目されているのが「仏前式」スタイルです。
この名前の通り、挙式のできる場所は「自宅」や「寺院」がメインとなります。(一部式場様にもございますが、当店のございます山口県では、多くありません)
仏前結婚式は、ひとたび結婚すれば来世でも縁が続くという仏教の教えに基づいて、新郎新婦が菩提寺(先祖の墓を管理する寺で、かかりつけ医のようなもの)や自宅の仏壇の前で、来世までの結びつきを誓うものです。また、祖先に結婚の報告をすることで、この縁を仏に感謝する儀式でもあります。本尊の前で夫婦の誓いして、それから念珠を受けて焼香し、盃をかわします。浄土宗や浄土真宗、日蓮宗など、いずれかの宗派に属している必要もあります。
挙式は仲人や媒酌人の立会いのみで行われたり、あるいは、新郎新婦とその親族のみの立会いで行われますので、最近多くなっている「少人数の結婚式」ともニーズが合うようです。
自宅で執り行う場合、僧侶の方を招いて行うことになります。列席者は和装でなくてもかまいませんが、数珠の字さんは必須となっておりますので、招待状にその旨を記しておきましょう。
式の最中は座布団の席でおこない、正座でのぞむことになりますが、膝が痛いというお年寄りの方のために、小さな椅子は用意頂いてもかまいません(寺院であれば、そちらで用意くださる場合もありますので、そのさいには住職様とご相談になるといいでしょう)。
一般的に住職様に挙げてもらう挙式料は10~20万円です。(衣裳代、写真代、美粧代などは別途発生します)
式の進行について
1.まずは親族などの参列者のみなさま、次に新郎新婦、そして最後に僧侶が入堂します。
2.僧侶が仏様や先祖に結婚を報告する文を読み、加護を祈ります。
3.仏前の念珠(数珠)を僧侶が新郎新婦に授けます。白房のものを新郎に、赤房のものを新婦に。
4.新郎新婦が結婚の誓いを立てます。僧侶が二人の結婚が成立したことを宣言します。
5.新郎、新婦の順で焼香し、手を合わせます。
6.杯をうけ、飲み干します。神前式における三三九度と同じですが、こちらは小さな盃を用いて三口で飲み干します。
7.僧侶による祝辞と、法話が行われます。
8.そして最後に、僧侶、新郎新婦、媒酌人(仲人)、両親、親族の順で退場します。