結婚指輪の話:六月:パールについて

パール

ご存じ、真珠です。

当店のドレスやネックレス、ティアラなどにも、たいていこのパールがあしらわれております。石言葉は、健康、富、長寿や純潔を意味します。
パールの落ち着いた光沢が、フォーマルなイメージと合うのでしょう。

パールは古来より「人魚の涙」と例えられてきました。この宝石(アコヤ貝の体内で生成されるバイオミネラル)は世界じゅうで大事にされてきました。

日本ではもともと、真珠は価値のあるものでした。日本書紀や古事記、万葉集にも、真珠という名前が見られます。
日本の真珠は大粒で美しく、その噂はヨーロッパにまで伝わります。コロンブスも憧れたというから、そこからも黄金の都ジパングの連想をかきたてたのかもしれません。
結婚指輪に用いるなら、ダイヤモンドとのコントラストは最適でしょうが、パールは人間の汗や食べ物の脂に、たいへんデリケートです。日常もちいる物にパールは難しいと思いますので、以下のアレキサンドライトをご紹介します。

5月の誕生石でもご紹介する通り、ダイヤモンドも超える希少な石です。白い光をあてると緑色に、淡いろうそくの光で灯すと赤紫色になります。
アレキサンドライト
ロシアのエメラルド鉱山で発掘され、そのときの皇太子アレクサンドル2世から名前をあてられた宝石です。こちらの石言葉は「秘めた思い」。
秘めた思いを具現するべく、よく結婚指輪にするように、裏面にアレキサンドライトを用いられるといいでしょう。