古典柄:麻の葉

「麻の葉模様」は麻の葉の形を文様化した幾何学模様で、着物だけでなく、帯や長じゅばんなどに使われています。

麻の葉模様の麻とは、着物の素材としても用いられる、あの植物のことです。

麻の歴史は長く、世界最古の繊維植物と言われています。日本では少なくとも縄文時代から栽培されていて、麻の実は食用にもなり脂も利用しました。
茎の繊維はじょうぶなため、成長もさせやすく、古来より衣類に用いられていました。

強度に定評のあることで知られた麻の葉模様(麻の葉繋ぎともいいます)は、以下のような模様になります。

この文様が流行するきっかけとなったのは、江戸時代の歌舞伎役者:岩井半四郎が、麻の葉模様の衣装を舞台で着たことだったそうです。