ブライダル:ウェディングケーキ

Royal_Wedding_Cake
ウェディングケーキ

披露宴において、新郎新婦の高砂(一段上がった台座)のそばに立つ、おおきなケーキ。このケーキには新郎や新婦・はたまたケーキ職人さまの知恵がほどこされ、星の数ほどのバリエーションとオリジナリティを持つことができます。

ウェディングケーキの始まりは18世紀イギリス。ラム酒に漬けたフルーツが入ったバターケーキに、薄くしたマジパンをかぶせ、シュガーペーストでレースのような装飾を施したことが、始まりとされています。当初は「ブライドケーキ」つまり、花嫁のケーキと呼ばれていました。

最初は1段のパウンドケーキ状の物でしたが、19世紀頃になると2段や3段になっていきます。これを広めたのは1858年、ヴィクトリア第一王女のウェディングケーキで、週刊新聞イラストレイテッド・ロンドン・ニュースで挿絵付きの記事が載ったことが発端とのことです。このページに張っております白黒の写真が、そのヴィクトリア王女のケーキです。ウェディングケーキに新郎新婦の人形や造花を飾っていたということですから、愛に満ちた結婚式だったとうかがえます。