結婚指輪の話:十二月:ターコイズ&ラピスラズリ&ブルージルコンについて
和名トルコ石。
かつてヨーロッパで十字軍遠征のおり、トルコから持ち帰られた石であったため、この名前が付けられました。
フランス語のピエール・トュルコワーズ(pierre turquoise)が語源とされています。
古代より、原石のままでも美しかったたため、そのまま使われているのが世界各地で出土しています。
石言葉は、冷静、強運、冒険心、自由、穏やかな心などです。
ただ、モース硬度は6。モース硬度7以下のものである場合、空気に触れるだけで浸食が起こりますので、結婚指輪につかうのは難しいでしょう。
引き続いてラピスラズリ。和名を瑠璃といいます。
石言葉は、尊厳、崇高などです。
ラテン語で「石」を意味する「ラピス」、アラビア語の「青」を意味する「アズル」が、ラピスラズリの語源です。
硬度は5.5。
ちなみに、ミケランジェロの「最後の審判」にある空は、すべてラピスラズリが使われています。
最後に、ブルージルコン。風信子石。
石言葉は安らぎ、祈願、夢想、成功。
ペルシャ語の「金」を意味する「ザー」と色を意味する「ゴン」から来ています。
こちらの硬度は7.5。
水晶より硬いため、空気中にさらすだけで傷がつくことはありませんが、欠けやすいので結婚指輪にする場合、デザインに気を付ける必要があります。
ブルージルコンは日光にさらすと1時間で50%ほど、色あせます。ただし、それを冷暗所に入れておくと、元のブルーに戻ります。数日で、ほぼ完全に美しい色にもどることができます。